Jeffsuke is not a pen.

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2020年パンデミックとバーンアウト

ユウスケです。カリフォルニアのテックカンパニーで働いています。約3年ぶりにブログ記事を書く今日は、以下のツイートで書いた内容を詳しく書きます。

2020年振り返ると大変な年でした。パンデミック終焉がアメリカでは見えてきたものの、精神的に限界がきている友人も周りに多く、自分の経験したことをまとめておこうと思った次第です。

そもそもなんで体調不良に?

そもそも精神的な不調は長い間かけて蓄積されたものでした。20代前半から全力で走ってました。それは、「ベイエリアでソフトウェアエンジニアとしてGoogleやFacebookみたいな会社で働く」という目標を持ってから特にです。材料工学からCSに専門を変え、ヨーロッパ滞在、技術書出版を経てアメリカに着き、バーンアウトを誤魔化しながらベイエリアのビッグテックカンパニーに入り、さらにプッシュしました。

「困難を乗り切るには、より強く推し続けることだ」と体育会系な思考を元に、自分の体のシグナルを無視しながら常にプッシュしていました。最終的にパンデミック中も人並み以上に働き、良い成績を残しながら力尽きました。

自分ではバーンアウトに近づいていることに気づくことは難しかったです。ただ、全ての物に興味を無くし、イライラのスレッショルドが低くなり、物凄い寝てしまい、集中力を失ったり、$30の運動着買うのに1ヶ月迷ったり、いろいろ症状はあったのですが。甘えやわがままなのではと思っていたのですが、最終的に以下の漫画で「これまで問題なかったのに突然変化する」特徴があると言うのを聞き、徐々に自分の状態を認識するに至りました。

yusn.net

バーンアウトとインポスターシンドローム

大きく分けてこの「精神的不調」はバーンアウトとインポスターシンドロームから来ています。 バーンアウトは燃え尽きると言う意味で、「身体的・精神的な疲労によって、エネルギーが奪い取られ疲れ果ててしまう状態」とのことです。これまで仕事に情熱を注いでたのに、突然やる気がなくなったりしている状態です。

パンデミック中周りでこの症状になっている人をよく見かけます。ワークライフバランスを保つのが難しくなり、常に頭が回転している状態だと、そうなってしまうのも自然です。

インポスターシンドロームは「自分の実力を内面的に肯定できない心理傾向」で、自分の成功を過小評価してしまうことを指します。ベイエリアのテックカンパニーで、超優秀な人たちと働く中で僕はそういう状態に近づいていきました。直前に、書籍を執筆していたことも最新の技術事情にビハインドだと感じさせることに影響しています(本を書くとそのドメインのレッジは得られるが他は疎かになりがち)。

また、英語で同じような成果を出し続けるのは、いまだに難易度が高いなと思っています。会話のみならず、情報を収集する速度や深さにも影響します。それも自らの自信に影響を与えていました。

どんなことができる?

どんな人でも、小さなズレが大きな無理に繋がることがあるし、無理だと思ったら休んだ方がいいと思います。とは言え、病んだ人に休めと言っても休まないもんです。なので、日頃から事前に対策を打つのが良さそうです。

  • 3ヶ月に1回、1週間のバケーションを取り、どこかに行く
  • 定期的にカウンセリングを受け、現状の把握
  • 日本食の朝食を作る時間を取り、「ゆとりの時間」とする
  • 定期的な運動(現在は週5回のクロスフィット)
  • 散歩をする

こんな感じで、日頃実践できる長期戦を戦う戦略を日頃の生活に入れることにしました。休息と栄養もトレーニングの一環であるという、トライアスロン的思考を元にしてます。

あと、重い症状になる前に、気軽にカウンセリング受けたりするといいです。けど、カウンセリングって、小さなズレを修正するサポートをしてくれるような場所であって、気軽にお話ししに行くような場所なんです。本当に重くなったら精神科のお世話になると思いますし。僕の場合は、幸いにも会社がこういう機会を提供してくれて、利用開始することができました。

競争が激しく、才能豊かな人がベイエリアには多くいるので、インポスターシンドロームやバーンアウトに苦しむ人は多いです。東京でも文化的な面もあり、似たような現象はあると思ってます。ちょっとでも「ズレ」を感じたら専門の人に相談するのがいいです。帰ってこれる間に。